7/20/2020

Mirror VMaps
v2018の頃に実装された頂点マップの鏡面コピーツールです。複数マップの一括処理は勿論、マップ種を混在した一括処理も可能です。
下図左列はベースマップの一例です。中央列がMake new VMapsを無効で実行した結果で、右列がMake new VMapsを有効で実行した結果です。通常はベースマップのターゲット側にはマップが無い状態で実行すると思いますが、この図例ではターゲット側にもマップがある状態として実行しています。この図の結果からわかるように、ソース側に値の無い(マップの無い)頂点は鏡面コピーされません。つまり、値の有る(マップの有る)頂点だけをターゲット側の頂点へと上書きコピーします。但し、相対モーフマップはターゲット側に値の無い頂点だけにソース側のマップ値を追加します。
下図×印箇所(サブパッチウェイト、エッジウェイト、絶対モーフ、セレクションセットのMake new VMaps無効時)は実行出来ません。この×印箇所が実行不可なのが仕様なのかバグなのかは不明です(v2020.0.2体験版にて)。

●Make new VMapsを有効で実行した時の新規マップ名称の接尾辞の決まり関して。


●任意の範囲のミラーコピー
仕様としてソースとターゲット側両方の頂点選択が必要なので、対称モードを有効にして選択すると良いと思います(ポリゴン選択でも可)。


●Mirror VMapsツール使用上の注意点
Mirror VMapsツールを実行する前に、任意(目的)のマップ選択が必要です。ですが、このマップ選択をモデラーUI右下のボタン(WTMSC)から行う事は避けた方が良いです。その理由の一つは、WTMSCボタンからは同種の複数マップの選択が出来ないこと。もう一つの理由は、例えば下図のようにUI上にWeight_Aだけを表示して実行すれば、このウェイトマップだけを鏡面コピーしてるつもりになりますが、結果はUVマップも鏡面コピーされていた。ってことが起こり得ます。これはWTMSCの何れかのボタンでマップ選択されている(下図Texture_01のように)と、その選択された全てのマップが鏡面コピーの対象になるからです。つまり事前にWTMSCの全ボタンをクリックして該当マップ以外は全て(none)になっているかを確認する必要(手間)がありますし、この確認を忘れる可能性もあるからです。

よって、Mirror VMapsでのマップ選択はVertex Mapsパネル側から行うようにします。ですが、このパネルにも注意点があって、マップリストの階層の折り畳みをした状態(>)だと、マップ選択のチェックマ―クが隠れてしまいます(笑。よって、Mirror VMapsを実行する際には全マップリストの階層を開いて、チェックの有無を確認する必要があります。


●余談
数値入力パネルで個人的に気になった点。
・Mirror VMapsはX軸方向限定ツールなので、"X Axis"と表記すべき(右図参)。
・"Red to Green""Green to Red"の各ボタンは実行ボタンなので、最後尾に配置すべき(右図参)。

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