5/15/2020

v2020が国内でもリリースされていますが、モデリング関連の進展が皆無だったのが、個人的には残念でした。。LWは曲がりなりにも統合ソフトなので、モデリングとアニメーションは極力足並み揃えてアップデートして欲しいものです。
今回唯一のモデリング新機能はアクションセンターのローカル(以下AC:Local)ですが、触ってみると、ちょっとマズイ事に気が付きます。
結論を書くと、ローカルの位置はローカル中心になってますけど、方向がローカル軸ではなくて、ビュー座標の奥行軸方向になっていますよね。これではローカルと言えないと思うのですけど。。仮に自分がこの仕様で命名するとすれば、AC:Group がしっくりきます(笑。
で、こんなローカル仕様だと実機能的にどういうことになってしまうのか。ってことを図で説明しようと思ったのですが、あるユーザーさんが同じ疑問で動画上げてたので、そちらを参照下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=xd1EUGwS1uk

それから、見も蓋も無い事を書きますけど、個人的にはローカルはアクションセンターとして実装するよりも、個々のツール側のオプションとして実装した方がしっくり来ると思います。何故かって言うと、ローカルの定義を複数ボタンとして分ける事が出来るからです。例えば、
a.平面メッシュ時の平均法線軸を基準とするローカル軸設定と、
b.立体メッシュ時のビュー座標奥行軸を基準とするローカル軸設定。
又はその他ローカル基準と言った具合に、ツールによって定義を複数持たせる事が可能になります。ちなみにb項は本来オブジェクト座標としてのローカル軸になるはずなのですが、周知の通りLWモデラーにはローカル座標の概念が無い為、b項のような変なローカル基準になります(これが現在のAC:Localです)。それから、現在のTransformツールのようにAC:Localに対応していないツールがありますけど(これも、おかしな事ですけど)、どのツールがローカル対応してて、どのツールが対応していないのか?と言った機能制限?に関しても、ツール側のオプションにすればローカル定義ボタンの有無だけで機能の有無が判断出来るので明確になります。
ま、結局何が言いたいかって言うと、特にモデリング関連の機能やツール開発はv9以降からずっーとマズイ感じだなぁ、ってことが言いたいだけで、つまりは単なる愚痴ですね。

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v2020ではMatt Gornerが開発のエンジニア枠から外れ、コントリビューター(貢献者)側に移動しています。この方は元々非プログラマーなので、主にUIデザインの開発に携わり、v10から変更されたダークUIなんかは彼の仕事です。現在、LW3DG側よりNT側の仕事をメインにされているようです。
プログラマー総数に関してはv2019→v2020で変化無しですが、LW3DGの責任者Andrewさんはv2020に於いてもエンジニア枠には居らず、コントリビューター側なので、LW開発への比重は小さい気がします。。Viz傘下になって以降、エンジニア枠は減少しているので、今後、何か明るい情報が欲しいところです。。
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暇つぶしで書いてみました。
何時変更されたのかはわかりませんが、おそらくv2015迄はモデラーのパースビュー上で、Ctrl + ビューの回転アイコンをドラッグすれば、ビューの回転が0°、15°、45°、90°・・と、規定の固定角度でスナップ回転させる事が出来ましたが、v2018辺りから?この仕様が変更されたのかドラッグによるスナップ回転が出来なくなっています。只、v2020でも固定角の機能は残っているので、操作フローだけが変更されている感じです。今回はこのパースビューの固定角の機能に対してストレッチツールが有効なので、その効果を解説してみます。

ストレッチツールは平面ビュー上でマウス操作するのが常套手段ですが、下図のようにパースビュー上で矢印方向に縮小編集する為には・・


まず、左図のように目安でワールド軸を垂直/水平になるようにビューを回転させてから、パースビュー上でストレッチ(Ctrl+ドラッグ)操作します。すると右図のように編集出来ますが・・


結果を平面ビューで確認してみると、当然下図のように微妙に歪んでしまいます。
(数値入力で実行すれば歪みませんが、これ書くと元も子もありません 笑)


1)で、改めてここからが本題です。
では最初と同じように、パースビューのワールド軸を下図のように大体、垂直/水平になるように回転させておきます。(※この時、ワールド軸の中心位置はビュー上のどこでも構いません。重要なのはビューの水平/垂直に対するワールド軸の傾き度合です。下図程度の傾きであれば許容範囲内です。)

2)次にCtrlキーを押しながらビュー回転アイコンを1クリックします(※v2018以降?では絶対ドラッグしてはイケマセン)。すると、下図のようにパースビューのワールド軸がビューの水平/垂直方向に合致(スナップ)します。この状態で・・


3)パースビュー上でストレッチツールを操作すると、下図のようにワールド軸に完全に平行なストレッチが行えます。


このように半ば無理やりパースビュー上でストレッチツールを使うメリットってのは実のところ余り無いです(笑。そもそも平面ビュー上で操作すれば良いことですし、どうしてもパースビュー1画面で編集したいのなら、ストレッチツールよりもトランスフォームツール等の他のインタラクティブツールでストレッチ編集すれば良いことなので、ま、モデラー雑学ですかね(笑。

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