LightWave 2015
https://www.lightwave3d.com/new_features/
D-Storm
http://www.dstorm.co.jp/news/2014/1859.html
年内来ましたねぇ(日本版は来年(2~3月)リリース予定)
11.0から2年経過したメジャーバージョンアップになります。ナンバリングが12ではなく年号表記となりました。新しいナンバリングで何か大掛かりな変更でもあったのかと思いきや、そうでもない感じで(苦笑。。ちょっと拍子抜け。年号になったのでLWの伝統にもなってる、.5バージョンでの大型のマイナーアップデートってのが今後は無くなるのかもしれません。。
早速体験版がダウンロードできるようなので実際触ってみて、感想書いてみたいと思ってます。
(あくまで自主チェックなので誤ってる箇所あれば指摘下さい)
VPR Alpha Channel Rendering (レイアウト)
VPRレンダリングがアルファチャンネルの吐き出しに対応してます。ドラフトモードでは機能しません。
VPR Refreshing Improvements (レイアウト)
VPRレンダリングのリフレッシュのタイミングが改善されてます。
例えば以前だと、VPRビュー内に様々なパネル(GUI)が重なった時やVPRビュ-上にあるパネルを移動させた時にVPRのレンダリングが強制的にリフレッシュ(再レンダリング)されていましたが、今回の改善でこの強制リフレッシュが無くなりました。
正直、今までの仕様がおかしかったと思ってるので、今回の改善でやっと普通のワークフローで使えるようになったという感じでしょうか。
Easy Setup for Background Image Compositing (レイアウト)
カメラ背景画像のセッティングを自動化するツール(Set Background Image)です。
画像のアスペクト比に合わせてカメラ画角をマッチさせ同時にカメラ背景にその画像をアサインするといった一連の工程を自動で行うツールです。マッチパースペクティブツールの前工程としても利用価値があります。
Multi-Layer Support For Many Modeler Tools (モデラー)
幾つかのツールはシングルレイヤーでの編集しか受付ませんでしたが、今回のアップデートで下記ツールが複数レイヤー(FGレイヤー)の編集に対応しました。
PointNormal, SegmentScale, Chamfer, Extrude, Lathe, RailExtrude, MagicBevel, EdgeBevel, BandSawPro, Cut, Bandglue
Improved Slider Drawing (共通)
スライダー描画の改善。何かと思ったら、スライダーのGUIをちょっと太目に変更したってことでしょうか?(笑。見た目の変更ってだけかなと思います。
New Buffers for Compositing Buffer Export (レイアウト)
新規に3つのバッファ出力が追加されてます。
エッジバッファとストレートRGBそして、Render Globals > Output タブで選択したカラースペースに基づいてカラーコレクトされたバッファ出力の3つです。
Image Viewerがアクティブな状態でCtrl+Cキーで Viewer上の画像をクリップボードにコピー出来るようになりました。
Viewport Layout Sub-Menu accessible from Viewports (レイアウト)
ビューポートのポップアップボタンからビューの配置(分割)を設定できるようになりました。
ビュー上で親子関係の切り替えをドラッグ&ドロップでインタラクティブに行えるツールです。
新規ツールと思いきや、既存のParenterを機能拡張したものです。
操作性で気になったのが、親とするアイテムのピボットが他のアイテムと同位置にあるケースだとドラッグ操作で任意の親アイテムを指定出来なくなります。そういうケースでドラッグした際にはHUD上にそのアイテムリストを表示させるとか、或いはドラッグ箇所をアイテムのジオメトリやNullのシェイプで指定出来れば少なくとも出来ないということは無くなると思うのですが。。次にParenter設定は→シーンへと一方通行です。この為、逆の流れの編集を行った時に面倒なことになります。例えばParenter設定後にシーン時間(データ)を変更(編集)した時とかです。具体例として動画にしてみました。
動画ではParenterの設定を行ったシーンを再生した後にシーン全体の時間をスケーリング(ストレッチ)してます。その後にはペアレンティングの動作が崩壊してるのが確認出来ます。これはバグでは無くParenterの仕様です。Parenter内の設定時間(キー)はシーン時間と切り離されてるので、シーン側の時間変更はPareter側には伝わりません。つまり、Parenter設定後に時間のスケーリングやオフセット等々の編集を行うと、Parenterで保持してるキーを手作業で再編集しなければいけません。Pareterを複数アイテムで利用してる場合や、更にペアレンティングとアンペアレンティングを頻繁に切り替えてるシーンになると、その手間は膨大になり無視出来なくなります。勿論、シーンにベイクしちゃえばこの問題は起きませんが、そうすると当然ですが事後の修正は実質作り直し相当の手間となります。非破壊とまでは言いませんが、例えばParenterが管理するキーをシーンのエンベロープとかで管理するようになってれば、このような仕様からは脱却出来たはずです。
Double-Click to Deselect in Modeler (モデラー)
ダブルクリックによる選択解除が可能になりました。
例えばMayaとかmodoのようにビュー内1クリックで解除とか、LWの仕様でもある"ビューの余白をクリック"であっても、誤って解除してしまう可能性は少なからずあります。(ビューサイズ変更時やレイヤースロット切り替え時で余白を触ってしまうとか)しかしダブルクリックだとその可能性はほぼ皆無です(LWのモデリング作業で他にダブルクリック操作を必要とする機能が無いという理由もあり)。選択と選択解除はモデリング操作の要でもあるので、クリック場所を選ばず素早く行えるダブルクリックを選択解除に利用するってのはLWのモデラー仕様として個人的に盲点でもあり、ある意味目から鱗です(笑。欲を言えば、ダブルクリックのタイミング(間隔)設定とか"ビューの余白をクリック"の機能も合わせてON/OFFの切り替えオプションがあれば、より操作系の自由度は上がるかなぁと思ったり。で、ダブルクリックと言えば以下の機能も追加されました。
Double-Click to Add Keys in Graph Editor (共通)
グラフエディタのエンベロープ上でダブルクリックすればキーの挿入が可能です。
カーブライン上に追加できるので便利なのですが、ダブルクリック時にマウスが動いちゃうとキーの値が変動してしまう仕様がちょっと駄目。2クリック目に誤ってドラッグしたとしても追加したキー位置(値)は元のカーブ上の値から動かない仕様にして欲しいものです。。
(追記:これって、キーの移動モードで機能するんですね。。この仕様は激しくイケナイと思います。
操作はキーの追加なんだから、きちんとキーの追加モードで機能するようにすべき。そうするとダブルクリックだと他のキー追加操作に支障を来たしそうなので、Shift + LMBとか空いてるキーとのコンビネーションで実現すべきでしょうね。編集モードを無視した機能割り当てはモデラーでもちらほら見掛けますが、こいう操作を認めるとワークフローにルールが無くなりカオス化するので良く有りません。目先の便利もルールを守ってこそあるべき。)
Camera Overscan (レイアウト)
画角を固定したままレンダリング範囲を調整する機能。
中心部の明るいエリアが設定解像度でその外側のやや暗いエリアがオーバースキャンによる拡張エリアです。右図がそのレンダリング結果になります。※画像は実解像度ではありません。
Importance Sampling (レイアウト)
照明の影響が強いエリアを集中的にサンプリングすることでサンプリングの最適化を行い、レンダリングのムラやノイズを軽減し高速化します。デフォルト設定で有効となってます。(個人的に今回のアップデートでも嬉しい点の一つです)Perspective Match (レイアウト)
画像のパースと3Dオブジェクトを合成する為のカメラ位置の自動設定ツールです。
画像の縦・横・奥行を示すエッジにラインを設定することでカメラ位置を割り出します。
センター設定等のGUIはNキーで出すことが出来ます。
Morph Mode of HUD (モデラー)
モーフマップが選択されてる時にビューが枠で囲まれ、モーフマップ名称がビュー左上に表示されます。モーフモードで編集してるのを忘れてしまわないようにする為の注意喚起的なHUDです。
Texterd Falloff (モデラー)
移動・回転・拡大縮小の基本ツールのオプションとして追加された機能です。
これら基本ツールすべてにテクスチャのフォールオフが適用出来ます。
(ノーマル移動ツール等は対象外です)
イメージエディタでフィルタリングと並び替えが可能になりました。
ファイル名称やファイ形式、ファイルサイズ等々のソーティングが可能です。
(リスト欄でマウスドラッグによるファイル順序の並び替えは出来ません)
サーフェイス属性にクリップマップが追加されました。
オブジェクトのクリップマップと共存できます。
(図ではボックスオブジェクトに対してドットのクリップを適用し、赤いサーフェイスに対してチェッカーのクリップを適用してます。)
ビューポート個別の任意カメラ及びライト視点の表示が可能になりました。
(図はCamera_03のビューを指定してます。シーンで選択されてるカメラはCamera_01です)
Bullet Contraints (レイアウト)
奥から順にPoint to point, Hige, Slider, ConeTwist, Spling, 6DOF
(Hingeは角度リミットに達した時にBreakする設定をしてます。
6DOFはスプリング設定のみを行ってます。)
Muliti Selection of VMap (モデラー)
VMapパネルで複数マップの選択から一括削除や一括リネームが可能になりました。
(リネームの一括処理はレイアウトの一括リネーム処理と同じように、一つのリネームが終了すれば自動で次のリネームパネルが開く仕様です。)
Mouse Wheel Zoom (モデラー)
マウスカーソルを置いた位置を中心にマウスホイールの回転でビューのズームが行えます。
(これ今更要るかなぁ(笑)。。)
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