5/15/2014

BulletのDeformingTypeはソフトボディエンジンってこともありますが、やはり、布(繊維)媒体の挙動を詰めきるには厳しいところがあると思います(この動画ではビニール質って感じが拭えてません)。

・伸び縮みが無く ・バネ的な伸縮(反発)も無く ・極薄い柔らな生地の挙動

この3つを満たす品質を詰めるにはソフトボディのBulletより、クロス専用シミュレーターであるClothFXに未だ武があります。但し、衝突で発生するエラー(突きぬけやノイズ)率はClothFX側が圧倒的に高いので、ClothFXで万事OKということでもなく、かといってBullet(SoftBody)でも十分って訳でもないので、なんていうかクロスはどちらも歯がゆい感じなのです。
リジットボディではHardFXからBullet(Rigid)へと、しっかり世代交代出来ているので、同じようにクロスシミュ側も完全に世代交代出来るようなツールが望まれるところです。
当面凌ぐのであればClothFXをなんとか弄って、エラー発生率の低減(衝突精度向上)、マルチスレッド対応してくれるだけでも十分なのですが。。(無知なのでさらっと書きましたけど、エンジン刷新相当かもしれませんね。)

_______________________________________ https://www.lightwave3d.com/news/article/be-a-part-of-the-lightwave-3d-siggraph-2014-live-stream/
シーグラフ2014に向けて、ライブストリーミングのイベントが行われるみたいですね。
サブホールとか別の場所で開催するのかもしれませんけど、何れにしてもイベントやるのであれば、次期アップデート(マイナーorメジャー)のアナウンスも期待出来るかもしれません。

適当なネタもないので、実態3割妄想7割ぐらいでダラダラと書いてみます。
個人的に、特にモデラーは長年の開発停滞により、他社から大きな溝を開けらてます。
ここらで改心の一撃ってのを見たいものですが(笑、隠し玉でも持ってない限り期待は薄いです。
個人的にモデラーだけ捕らえて言うならば、徐々に仕様(システム)を改良すればとか、もう少しツールを増やせばとか、という悠長なレベルでは既になくなっていて、システム的にもワークフロー的にも根本的に全面刷新しなければいけないぐらい機能の遅れが致命的で、既に取り返しが困難な事態に陥っていると思います。(11.5でちら見せした新ツールのシステムも、このままの内容で突き進むとかなりヤバイかなと思います)

9から始まったReBorn計画でモデラーの改革が進むと思いきや、CORE計画浮上とともに中途半端に終わり、その期待のCOREアプリもリリース直前で中止となり、結局その間は長期にわたりLWのモデラー開発は停滞してしまいました。既に、LWを除く統合ツールのMaya,Max,C4DやMODOは全て汎用の3Dブラシを実装し、機能差はあれどスカルプトも行える状況です。Blenderも然りで、この方面だけでもLWだけが大きく取り残されているのが現状です。
モデラーに欠落してる要素も長年放置されたままです。
実カメラが扱えない為に特に有機体でのモデリング形状の掴みにくさや、カメラ投影でのモデリングが困難だとか、アイテム座標が無い為、マルチでのローカル編集が困難だったり、作業平面の概念もなければ、モデラーでインスタンスも扱えません。リギングでもモデラーでは大雑把なものしか組めません(GENOMAは現状単なるプリセットパーツの集合体であり、結局詰めの調整はレイアウトで行うことになります)。
又、モデラーの欠点も放置されてます。
アイテム座標が存在しないからなのかもしれませんが、原点から距離が離れるにつれ、ビューの拡大限界が極端に浅くなる仕様なので、例えば原点から1km先の位置だと、10mm以下の造形を作り込むのは実質不可能です。これはモデリングを専門とするモデラーの立場からすれば、あってはいけない仕様だと思ってます。他に、対称編集モードの-X側ではマウスカーソルの操作(挙動)が逆になるだとか、Hideで隠してる時にUnweld(結合解除)すると、隠してるジオメトリのポイントが表れてしまうだとか、ジオメトリ分割操作によってUVやエッジウェイトが破壊されたり、CCSDSメッシュでのUV展開が出来ないだとか等々、まだまだ書き足りないことはありますが、これら既存機能のマズさはほったらかしで、他社モデリング機能への追随もほったらかし。頼みの新ツールの機能や仕様(ワークフロー)も脆弱で、こんな状態が続けば当然今の惨状になるのは必然と言えます。

CORE事件以降、開発サイドの発言はめっきり減り、LWの開発情報も皆無となってしまいました。
この先LWがどうなっていくのかのは明確にはわかりませんが、数少ないコメントからわずかな希望を抜き取ってみます。
COREアプリ中止直後に計画されたであろう、LWの新しい開発計画。
ここにわずかな可能性を見つけたいと思います。ここで言う開発計画というのは、v10から行われたCOREアプリのお下がり機能の移植の事ではなく、もっと先を見た長期計画です。
その計画っぽい内容が、COREアプリ断念直後の当時、あるインタビュー(3年のロードマップとして)でRob氏が発言されています。「私の中では、将来統合UIを持っていないLWをイメージすることは出来ません」的な(うる覚えです)。このインタビューの発言が苦し紛れの適当な思いつきでなければ、当時から3,4年後というのはちょうど今年か来年あたり。つまりLW12?ぐらいの次期に相当するはずです。只、その後にたしか「統合には更に時間が掛かりそう」的なコメントをフォーラムで見た記憶があるので(Chack氏だったような・・記憶が曖昧)、v12で完遂するには厳しいかもしれません。いずれにしても、Rob氏のこの発言内容がLWの行く末を大きく左右する鍵であることは間違いないないように思います。
只、このRob氏の発言はLWの開発本体がNewTekにあった時の事なので、現在はLW3DGとして、ある意味NTから距離を置いた状況なので、開発方針が変更されてるかもしれません(組織が変われば方針も変わるのが世の常ですから)。

その他の数少ない情報として、昨今、DS主催のイベントにRob氏が参加され、その中で統合とセパレートシステムに関する発言が少しだけありました。主旨は概ねLWのセパレートシステムのメリットを強調した内容でしたが、統合システムの利点、即ちセパレートシステムの欠点を今後補っていくような発言もありました。
この発言をあくまで個人的に過大解釈すれば、現セパレートシステムの欠点の穴埋めをしつつ、最終形は1つの統合アプリを目指しているのでは?と、上記の発言も絡めると予想してしまうのですが、これは素人目にもかなり無茶な展開かなと思えてしまいます。
統合アプリは統合アーキテクチャが土台にあってこそ成立する訳で、それをセパレートシステムに途中から組み込む、或いはすり変えるなんて技は技術的にも時間的にも無謀かなと。。
又、それが困難だから統合COREアプリ計画が浮上したって言う経緯もある訳で。。
そう考えると、単にセパレートの欠点を生める為の部分的な機能追加を行っていくだけ。ってことの方が現実味があります。しかし、綺麗な統合システムから見れば、これではイケナイ仕様になる可能性が大きいように思えます。一言で言えば、"統合もどき"になってしまうってことです。きちっとした統合システムからすれば妥協の産物であり、ワークフローや機能が変態仕様になる可能性もありますよね(笑。

さて、ロブさんが目指すLWの統合(セパレートの欠点を解消する手段)というのがどんなビジョンを描いているのか?個人的には、COREアーキテクチャのアプリを継続して開発していて、それが凄い完成度で実を結ぶ時が来る。なんてのが一番素敵だと思ってるのですが(笑。。

道具作りが妥協の産物にならないことを願ってます。
シーグラフ2014まで、後3ケ月です。

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